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2011-04-02

「共感の環」を広げる 2

前回の記事はこちら

Pietra Bianca: 「共感の環」を広げる 1



1.おさらい

3月27日に話した内容から、隠岐の島町での活動事例の概要を紹介しました。

  • 風待ち海道倶楽部
  • @歩夢
  • 隠岐×学生プロジェクト

以上の2つの組織と1つのプロジェクトを紹介しました。

ここで、このシリーズの目的をもう一度おさらいしておきます。

まちづくりを進める上での課題と、自分なりの「まちづくり」について明らかにしておきたいと思います。 

これです。



2.風待ち海道倶楽部のまちづくり


それでは、前回ご紹介した事例から「風待ち海道倶楽部」について見ていきましょう。


風待ち海道倶楽部の設立から現在までの流れをフローチャート風に示すとこのような感じに成ります。
こうしてみると、エコツーリズム大学をはじめたことがひとつの転機だったんだなと改めて思います。
エコツーリズム大学の様子

上の写真からも伝わると思いますが、講師はみんな隠岐の人です。
島の外から先生を連れてきても、その瞬間の熱意は高まっても持続しないことを経験的に知っているのです。
だから、自分たちが先生となり生徒となり、持続させようと努力しているんです。

エコツーリズム大学の理念があっての、「日本風景街道」であり、「ジオパーク」であり、「未来遺産」であるということだと思います。

その理念とは、

観光振興はお客様に楽しんでもらうこと
楽しんでもらうためには住民が楽しめてないと伝わらない
住民が楽しむには、隠岐をもっとよく知ること

 ここからスタートしています。



3.評価の高いエコツーリズム大学

風待ち海道倶楽部がエコツーリズムの推進に力を入れ始めて5年が経ちます。
その間、延べ1000名近くの住民の方が参加しています。
島外からもエコツーリズムを研究する研究者や支援してくれている行政関係者などが視察に来たり調査に来たり意見交換に来たりされているようです。

僕が知らないたくさんの方から高い評価をいただいているそうです。それはそうですよね。
高いレベルの講座をあくまでも住民の力にこだわって実施し続けているところは他にはないでしょう。
僕の言葉だけではきっと伝わらないでしょう。だから、もし少しでも興味がわいてきたら、ぜひ隠岐へと足を伸ばしていただきたいと思います。
とにかくアツい人たちが、アツい思いをぶつけてくれると思います^^

とはいえ。課題がないわけではありません。課題といっても、僕から見ての課題でありますが。
次回は風待ち海道倶楽部が抱えている(と、僕が考えている)課題について触れてみたいと思います。

風待ち海道倶楽部 ←こちらは風待ち海道倶楽部のブログです(最近更新がストップしてます)