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2012-02-20

ゼニと笑みのバランスシート

NHKの『プロフェッショナル』、梅原真氏の回を見た後、風呂に入りながら考えていたこと。

もうアイディアとしてはおおやけに出して没になったから一応書き記しておこうかなと思う。


梅原さんの仕事ぶりは、日経BPだったか日経ビジネスオンラインだったかで10回近い連載記事を昨年か一昨年、たまたま目にしたのが最初。
そのスタンス、考え方に共感してシリーズを一気に読み切り、本も買ってみた。

産業振興、というところと僕の立ち位置とは、若干違うんだけど、パートナーの志や熱意に共感し合い、気持ちを高めあいながら、アイディアを出していく、というのは恐れ多くも似てるなと感じる。
能力の差は歴然としてるんだけどね。。。


さらに何に共感したのかというと、梅原さんの根本になるんだろうか。
地方の風景を残すという意識。

条件不利地域だの何だのと言われながらも、そこに暮らす人たちが楽しくなるような、自信を持てるような、笑顔が咲くような、そんな風景を次の世代に残したい、と僕は思う。


この「楽しい」とか「自信を持てる」とか「笑顔が咲く」といったコンセプト、視点をM市の総合振興計画のプロポーザルに盛り込んだんです。
具体的には、「幸福度」のような指標化を今後の市政に盛り込むべきである、と。

なぜなら、「幸福度」という観点は、大都市東京の荒川区やマーケティング上、日本の縮図と言われてる静岡県のような場所ではなく、日本海側の一地方都市であるM市でこそ旗手として掲げるべきであると考えたから。

もちろん、この「幸福度」指標化には課題がたくさんあることは承知しています。していますが、今、時代が変わりつつある潮目がハッキリしているのに、それを見過ごして、従来通りの「経済指標」や「産業振興」を謳ってればいいのか?という疑問に対して、僕ははっきり「ノー」という答えが出てしまう。
それらが大事じゃない、とは言わないけれど、それらを追い求めて来て、ふと「これがベストだったのか?」と立ち止まってるのが今でしょう、と。

結果的には、プロポには負けました。
自分のプレゼンテーションが悪かったのかもしれないけど、ショックでしたね。


一応、ここに書いておきますけど、島根県の総合計画にも盛り込むべきであると考えてます。
いきなり盛り込むのが難しければ、せめて指標化の検討、研究会立ち上げなどしておくべきではないかと思います。

だって、どんな政治であろうと住民・市民が「幸せに暮らす」環境を整えていくことが目的でしょう?
そのために産業振興があり、企業誘致があり、起業促進があり、UIターン促進があり、医療・保健・福祉の充実化があり、子育て支援があるわけです。
それらの究極的な目的は、誰もが「幸せ」を感じられる社会でしょう。


はぁ。ニケ並にくさすぎてギップルを召喚してしまいそうですが、いきおいでポスティング。


※ギップルとは

マンガ『魔方陣グルグル』の登場人物で、ニケとククリに同行する、風の精霊。外見はかわいくも見えるが、ふんどしの上にマントを着用しているのみ。着ているマントは伸ばせばテントになり、野宿に便利(※上を見あげれば褌が丸見え)。クサイせりふを極度に嫌い、聞き続けると死亡するらしい。