ページ

2011-06-02

不信任決議案は必要だったのか


6月2日(木) 15時過ぎでしょうか。

自民党、公明党、みんなの党から提出された、菅内閣に対する内閣不信任決議案は、反対多数で否決されました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00729.htm?from=top


内閣不信任決議案提出について語るには難しくて、自分は被災地から遠くはなれているから冷静に考えられるけど、被災地の声はどうなんだろう?
そう思ってヨミウリ・オンラインなど見てみた。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20110601-OYT8T01125.htm
「与野党が一致団結しなきゃいけないときに内閣不信任決議案の提出だなんて。本当に被災者の生活を考えているのか」。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20110602-OYT8T00121.htm
不信任決議案を提出した自民党内も困惑する声が漏れる。県連会長の小野寺五典衆院議員は「菅首相では駄目なことは分かっているが、このタイミングで提出することには、被災者のことを考えると複雑な思いだ」と述べた。


そんなことしてる場合じゃないだろう!

そうだよね。
普通に考えれば、いま政局に持ち込む時ではないだろう。

そう考えると、今回の決議案提出に動いた自民・公明・みんなの党は、主に被災地を中心に信頼を低下させることになったでしょうし、裏返せばそこの民主党選出議員は相対的に支持を高めるかもしれない。

他方、民主党は昨日から今日の午前中くらいまでは、小沢・鳩山による大量造反で賛成に回ると思われたが、直前で鳩山さんが党の分裂回避ということで反対に回った。
小沢さんは欠席。

「党の分裂回避」と言えば聞こえはいいが、鳩山さんがやったことは、何のことはない。
今までどおり、また「ブレた」ということでしかない。

つまり、民主党も信頼を低下させることにしかならないでしょう。


菅総理の党首討論の答弁なんて、聞いてるとほんとに情けなくなってくる。
聞かれていることにまともに答えないなんてザラですからね。

こういう時期に、このようなドタバタ。これを見る中学生、高校生はどう感じる?
こうやって政治不信は再生産されていくんだろうな。


06/03 AM1:30 追記

今回の国会中継を見ていて衝撃的だったのは羽田孜。
ああいう状態の政治家が影響力を行使するというのは、どういうものなんだろうか。

あの姿を見て、被災者は頼りになる政治家、と思えるのか。
僕は到底思えない。

それに、「一定のメドが付いたら退陣」というのもきわめて曖昧模糊とした表現であるのでいつまでも「まだメドがつかないので」ということはできるよね、という話。