ジオパークという言葉を今、日本人はどれくらい知ってるんでしょう?
それくらい、まだジオパークに対する認知度は低いと思います。
ジオパークがメジャーでない理由を再度考えてみる
国内では先進的な取り組みを展開し、日本で初めて「世界ジオパークネットワーク(GGN)」に登録された糸魚川ジオパークでもなかなか共有されていないようです。
翻って、隠岐ジオパーク。
今回このようなニュースが飛び込んできました。
隠岐ジオパークのロゴマークを募集しています。|島根県
世界へ発信!隠岐ジオパーク ロゴマーク大募集!
このロゴマークの募集についてはずいぶんと前から「やりましょう」という話をしてきてました。
今回のニュースで、また一歩前に進みました。
実は、隠岐に来られて、ガイド付きで島内を巡られたお客様は大変喜んで帰っていただけているようなんですよね。
「全国の島々を巡ってきて最後に残っていた隠岐に来たら、一番良かった」
「屋久島もすごいけど、隠岐はそれ以上」
こういう言葉が聞かれるそうです。
隠岐自体にはそれくらい人を惹きつける自然や歴史、風俗、人、景観があるんですね。
そして、隠岐では7年ほど前、「エコツーリズム」なんて言葉がブレイクする直前くらいの時期からエコツーリズムを推進してきてます。
それも、島の人が講師となって、島の人に島の魅力と価値を伝えるという手法で。
そこには、島の大人が、子どもたちに、島を出ていっても隠岐を誇りに思っていてほしい、という思いがあるんです。
そんな活動をしていたら、ジオパークというものに出逢い、隠岐の思いとジオパークの理念が重なり、目指しましょう、ということになって現在に至ります。
そんな隠岐にも、客観的に見るとまだまだ足りないものがあります。
- 情報発信:ウェブの未活用
- 共感の環:
- ビジネス化
隠岐ジオパークを推進するだけではなくて、その効果を広げるためには、ホテル・旅館、タクシー、農家、漁師、土産品店、行政、観光協会ありとあらゆる人と関連づけないといけないと思います。具体的な協力体制は置いておいて、お互い「ジオパーク」をキーワードに話ができる関係性を創り上げること。そこから「ジオパーク」をテーマとした島内の異業種交流、商品化・ビジネス化が見えてくるでしょう。現状の特定の方が知っている、話をしている、だけでは不十分
- コーディネーター
このようにパッと思い浮かべただけでも課題はあります。
さらに、GGN登録に向けた手続き的な課題もあります^^;
しかし、こういう地域づくり、まちづくりに関わっていてつくづく思うのは、最後は「ひとの魅力」に行き着くんですよね。
魅力だけじゃなくて、能力・資質も含めて、ですが。
力になりたいと思わせることもひと。バリバリ動いて突破していくのもひと。黒子的に縁の下の力持ちもひと。外部からあれやこれやと注文を付けるのもひと。
ひとの力をうまく統合できると大きなうねりとなってムーブメントになるのでしょうね。