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2011-04-26

アウトリーチのひとつの手法


これ、誰か作ってくれないかなーと思ってて、隠岐のシステム屋さんにも話したことあるんだけど、「隠岐ローカルの植物辞典アプリ」作りたいんだよね。


なぜか。
状況的に、有効な一手として成立する状況が整いつつあることが大きいです。

まず、制作に必要な植物のデータはすでに隠岐にあるので、本格的な再調査は不要(確認程度の追加調査はあったとしても)。
スマートフォンが普及しつつある状況。
あるいはiPadという大きめツールを使う手もある。
印刷物よりもデータの更新は楽(そうに見える)。
隠岐に来て、エコツアー/ジオツアー参加した人or参加する人にPR。
あるいは、ガイドがiPadを使って案内して、個人的にもほしい!と思ってもらえるようにすれば、それをダウンロードして帰ってくださいという提案もできる。

料金をいくらにすればペイするのかといったことは不明だけど、感覚的には800~1200円くらいが妥当なところかなという印象。
でも、植物が好きな人なんかだともっと出せるのかもしれない。
辞書アプリは高いのにもかかわらずけっこう売れてますからね。

あと、もしできるのなら、料金の一部をジオパーク推進協議会等にバックして運営費に充てるようにしたい。

楽しいアプリで隠岐の価値と魅力を知ってもらう。
そこに対価を支払い、それが好きな隠岐を守るあるいは活用する取り組みに使用される。
アプリそのものへの価値と、ある意味での寄附行為とをミックスする仕組みです。

本質的な問題と合わせて、こういう枝葉末節な部分の話も好きなのです^^

正直に言うと、こういうアイディアってあまり表に出したくないなと思ってます。
自分の中で面白い!と思うアイディアを先にやられると、やっぱり悔しいからです。
が、たいした閲覧数があるわけでもないので、まあいっか、と。

チューリップまたは鬱金香

伯太町のチューリップ

先日、安来清水寺に行った後で、足を伸ばして伯太町にチューリップを見に行きました。
斐川町もチューリップをたくさん栽培しているらしいけど、そちらはまだ行ったことがありません。
ここ伯太町は数年前からほぼ毎年見に来てます。

風車のような建物もあり、チューリップ畑と一緒になった風景はなかなかのものです。


 それにしても驚いたのは色の多彩さ。


ほんとうにいろんな色のチューリップが咲いていて、遠目からだと本当に絨毯のように見えました。



あと、今回気がついたのは、チューリップ畑ってかなり水分量が多い、ということ。
上の写真の左下には水が溜まっているのがよくわかると思います。






1株を100円くらいで販売していたように思いますが、あまり覚えてません……。

このチューリップで伯太町には相当の人数の人が詰めかけていることと思います。
ただ、どういうお金の落とし方を想定しているのかがわからないんですよね。

その辺に露店が出てるわけでもないし、自販機やコンビニに落としても地元にとってはそれほどおいしくないし、切花を売っても知れてるような気もするし……。

どういうビジネスモデルがあるんだろう、という興味が尽きません。
ここに限らず、何か時期の目玉で人を呼ぶんだけど、呼んだ先に何か惹きつけるものがないと、人が来たという効果は地域に波及していかないように思うので。

誰か知っている方がいたらぜひ教えてください♪

2011-04-24

安来清水寺

安来清水寺 入り口

心落ち着く場所について、少し前に書きました。
その時に挙げた場所は、海と山だったと思います。

しかし、仕事をするようになってから……。いや、隠岐のエコツーリズムと関わるようになってから、神社や仏閣という場所も落ち着くようになってきています。

出身地である大田市には物部神社という石見国の一宮がありますが、そこもわりと好きです。

昨日は安来市にある清水寺へ行ってきました。





昨日は第四土曜日というのに、それほど人は多くなかったのでとてもゆったりと過ごすことができました。

参道入口

 清水寺には、高校1年くらいのころに一度来てるはずですが、あまり記憶はありません。
ただ、長い階段があることは明らかすぎるほど明らかですので、入り口には竹から伐り出された杖が。

竹の杖 あまり使ってる人はいなかった

なんというか。
日本て自然とともに生きてきたんだな、という気がする空間です。



こうして苔生した石なんかを見てるとなぜかそういう気持ちになります。
こういう空間があるから神社やお寺に落ち着きを感じるのかもしれません。


まだまだ4月なのに、ふと上を見上げると少しずつ緑が濃くなっていることに気づきます。
緑と、幟の朱と紫がいいコントラストをなしてます。




階段を登って行くと途中に、精進料理を食べられるところがあり、そこではもみじが赤くなってました。なんていう品種なんだろう。。
隣の緑のもみじの中、いいアクセントになってます。
こういうアクセントを先人も取り入れていたんだろうなぁ。

さらに階段を登るとシダレザクラかな?一本階段脇にあります。

シダレザクラ?

狛犬の出迎えです。




なぜか苔に興味が向いてカメラ向けてました^^
下の写真は杉の巨木の根元なんですが、見事な苔です。
ここにもひとつの生態系、世界があるんですよね。

杉の根元で成立しているひとつの生態系

遠くに見えたのは宝塔。行ってみたかったけど、ルートがよくわからず……。

宝塔

 この宝塔を見て、あとは帰りました~。




落ち着く空間であるということは間違いないですね。
人が少なかったというのも大きいですが。

あ、そうそう。
清水寺の羊羹は美味しくて有名だそうで、買って帰りました。

それと、駐車場近くのお店では「ようかんアイス」なるものも売っていてそれも食べてみましたが、味は小豆アイスと同じような感じです。
まぁ、それはそうだよなと。ただ、細かく切った羊羹が入っていていいアクセントになっています。
それと、意外とあっさりした甘味で美味しかったです。

2011-04-20

トキが生まれた日

サクラ

月曜日だったかな。
トキの分散飼育地になっている出雲市にある花の郷に行ってきました。

ここには初めて訪れたのですが、意外とお客さんも入っていて家族連れにはちょうどよい公園なのかなと感じました。

トキの飼育施設と花の郷が隣接してるんですよね。ぜんぜん知りませんでした。

もちろん、トキそのものは見られなかったわけですが、代わりに展示飼育?してあるトキの仲間を見てきました。

2種類なんですが、一方は真っ赤!そしてもう一方はモノクロというなんとも「朱鷺」とはちょっと違う姿に驚きました。

真っ赤っか!
 この真紅のトキは「ショウジョウトキ」というそうです。
ショウジョウとは猩々から来てますね。
本当に鮮やかな朱でした。
写真にはないですが、看板には
動物園などでは、この赤い色を保つためにエサにニンジンやエビを混ぜて与えることもあります
と書いてありました。
ちょっと思い出せませんが、エサで体色が変化する赤い色のいきものがいたなー・・・。


こちらは一転、モノクロ
こっちのトキはアフリカクロトキという名前だったと思います。
うーん。何と言うか、地味 ですね。
というより、ショウジョウトキが目を引きすぎるんでしょうね。

そして、翌日の月曜日になって知ったんですが、ちょうどこの日、出雲のトキ分散飼育センターで朱鷺のひなが孵ったそうです。
嬉しいニュースです。いつかは出雲でも朱鷺が見られるようになるんでしょうね。
楽しみです。

その他、花の郷の様子です。

2011-04-19

デザインというもの


優れたデザインというものは否応なく目をひきますね。

以前はデザインというと、単に外観の造形だけだと勘違いをしていました。
どういうきっかけなのかはわかりませんが、今はそうではないのだと考えています。

外側の見た目を優れた物にすることも重要ですが、もっと重要なことはそのものが持っている本質や、伝えたい何かを形にするそのプロセスや思考ではないか、と思っています。

こう思い始めたのはほんと最近で昨年の後半くらいだと思います。

……

そのころ、ちょうど自分が将来独立したら・・・という妄想を繰り広げていました(笑

そういうことを想像すると、まず楽しいところから入るので「社名どうしよう??」とひとりで考えていたんです。
そんな時に、「デザインの力ってすごいんだよなぁ」とふと思い、社名に取り入れたりして言葉遊びを考えていました。
その結果、将来僕が設立するかもしれない会社名が「Regional Design Atelier」です。

デザインという言葉には「設計」という意味があるんですよね。

自分が仕事を通じて何をしたいのか、何を提供したいのかを考えると、地域の活性化や再生という大仰なものを目指したある種のシステムを「設計」することなんだろうと思い至り、こういう名称を考えていました。

自分にはアーティスティックなデザインセンスはありませんが、こういうデザインならできるんじゃないかなと思ってます。

デザインというものは、単純に外形だけを美麗にする技術を指すのではなく、本質を見つめる力、相手からそれを引き出す力、それを理解し整理する力、わかりやすい形へと昇華させる力、そういうものが複合的に合わさっている能力なんだろうと思っています。
だから、「デザイン」というものはスゴイんですよ。

なんとなく「デザイン」への一般的な評価が低い気がするんだよなぁ。

2011-04-16

隠岐ジオパークの魅力

隠岐・島後北端の白島海岸
 
いまはまだ作業途中ですが、隠岐ジオパークのお手伝いをしています。

1.ジオパーク
ジオパークとは何なのかということを説明しておきます。
ジオパークは、世界遺産の登録、保護などで知られるユネスコ(UNESCO)が実施しているプログラムで、ざっくりと言えば、地質や地形、景観などに特徴のある世界遺産ということが出来るかもしれません。
しかし、この表現は実は適当ではないと思っています。
なぜなら、世界遺産とジオパークは目的が大きく異なっているから。
よく言われる違いは、世界遺産は保護・保全が主目的でジオパークはそれは必要としながらも、地域振興を目的としている点で大きく異なると言えます。

そして、「ジオ(大地)」と冠が付きながらも、その理念などから考えるに「ジオパーク」は「地質版世界遺産」ではないと考えています。
地質はもちろんあるんだけれど、ジオパークとして訴えたいことは地質・地形を基礎として成立している生態系、その恵みにあずかり自然と共生する人の営みがそろってはじめて本物のジオパークであると言えるでしょう。
三層構造


2.隠岐ジオパーク
このようなジオパークになぜ隠岐が手をあげようとしているのか。
それは、隠岐がきわめて面白い地域であるからです。どう面白いか。それは地質的にも面白いそうですし、生態系もまた不思議な様相を呈しています。
そしてなにより、そういう島で生きてきた先人たちの営みと、今島に生きる人たちの次代へつなげようという気持ちです。
地質的な面白さは僕はうまく説明できませんが、日本海が開いたり閉じたりを繰り返し、大陸と陸続きになったり、日本列島と陸続きになったり、そういった過去の記憶を隠岐の島の中では至る所で観察可能だということです。
無理やり奥地に入り込むわけでもなく、道路沿いのちょっとしたところで、遥か昔、そこが海の底であった証拠などが見られるんです。

生態系という側面では、隠岐はいろんないきものの南限であり北限であります。
そのため、多様ないきものが混在する不思議な島となっています。
北方系のモミノキに、南方系のナゴランが着生している、というのもそのひとつです。また、なぜか海端(海抜ゼロメートル)で、亜高山帯植物であるオオイワカガミが自生していたりします。

そして、なにより興味深いのは、こうした自然現象をただ紹介するのではなく、自らの言葉で解説してくれるガイドさんがいます。
「不思議な植生だということはわかった。だけど、どうしてこういう植生になったの? 」
こういう疑問に、ガイドさんはしっかりと答えてくれます。

ぼくが思うに、そこまでできてはじめてジオパークであると思います。
それに、今はまだそこまで行ってないような印象を持っていますが、将来の観光地としてのあるべき姿のひとつだろうと思います。
そこにあるものをただ紹介するのではなく、なぜそれがここに存在し得るのか、そしてそれを保全し伝えていくためには何が必要なのか、そういったことまで包含することが重要になるんだろう。

3.自分ができること
こういう視点を持ち続けて、できるだけ多くの人に共感してもらえるような仕掛けもまた必要。
『ジャイアント・キリング』のタッツミーじゃないけど、チームの仲間がそれぞれ自分が与えられた役割以上の力を発揮しなければ、先行する「観光の巨人(ジャイアント)」は倒せない。
隠岐こそがこれからのエコツアー・ジオツアー、そしてジオパークのモデルである、という矜持を示すことも必要になるだろう。
そして、それを示すこと、共感の輪を広げることにつながるアイディアを出していくことが自分の役割以上を果たすことだと思う。

2011-04-14

color de SAKURA






先日は玉湯町の桜を見に行ってきました。
ここも毎年キレイに咲く、島根県内では有名なスポットですね。

玉造温泉がすぐ近くに立地しているので、足湯、桜、浴衣姿の観光客という風情が楽しめる空間となっています。

松江自動車道と桜

そして、ふと上を見上げれば松江自動車道が通っていますし、周辺の道路事情は2010年にそうとうに改善されたんではないでしょうか。
以前は線路沿いの狭い道路を通って行った道も、広い道路ができ安全に通行できます。
桜のアップ
玉湯川に架かる桜

島根県内だと、ここの桜と木次の桜並木が有名なんではないでしょうか。
あとは松江城山公園とかですかね。

玉湯川を下流側から
川に花びらが浮かんでないかと思ったけど・・・

この日もけっこう車が川沿いに多く停車して、花見をしている風景がありました。
とてものどかな雰囲気でした。

まだ花が咲いていない、つぼみもあったので天気がよければ今週末が一番いいかもしれないですね。
かわいらしいつぼみ
この時期はどうしても桜に目が行ってしまいますね~。

記憶のログ化


自分がいつ、どこへ行き、何を見たのか。
そんなことをまとめていけたらいいなーと思い、週末や休みの日を中心に、出かけた先で写真を取ったら「旅ログ」としてアップしていこうと思います。

Evernoteなどに送っておく、というのもひとつの手ですが、その時に何を感じたのかという感覚は残念ながら送れないので、できるだけここのブログで貯めていこう。

いつか、思い出しながら振り返れる時がくるとおもう。

2011-04-13

国来くにこ・・・

大山

一つ前のエントリは4月10日のことを書きましたが、このエントリは一日さかのぼって4月9日のことです。
 海の反対で山に行ってました。

「伯耆富士 」とも呼ばれ、国引き神話にも登場する「大山(だいせん)」です。

この日はちょっとガスが出てて曇ってたんです。
なので、モンベルショップ付近から写真を撮ると下の写真のようになってます。
モンベルショップ近くより撮影
澄み渡った空気だと写真奥はもちろん、山の稜線も綺麗に見えるんですが、この日はこんな感じ。
でも、こういう雰囲気も嫌いじゃない。
それにしても、大山さすが。雪がかなり残ってました。
ただ、外はそんなに寒くはなくて心地いい空気でした。山のいいところは空気が澄んでることだなぁといつも思います。

木々はまだまだ冬仕様

 この後、久しぶりに牧場の里に寄って、ソフトクリームを食べました。牧場の里から見上げた大山もやっぱり頂上は見えない。ちょうどバイカーが停車して撮影していて、いい雰囲気だったのでバイカーを入れた写真を撮ってみました。
大山とバイカー

ラストはうちの姫その1。ブサイクに写ってしまいましたが、実物はかなり可愛らしいです。
なでてやるとフゴフゴ言って喜ぶし、喜びすぎて嬉ションする癖も治ってない……。


先週末は本当にゆったりとした時間が過ごせた良い週末だったなぁ。

桜の季節に何を思う・・・

島根鼻 チェリーロードにて


先週誕生日を迎えて目立たく31年目の人生がスタートしました。

そんな先週末に、さくらが咲いているんじゃないかということで松江市島根町のチェリーロードに行ってきました。

 その時の写真が冒頭の写真です。
残念ながら、期待したほどの咲きぶりではなかったのですが、久しぶりにゆったりとした週末を過ごせたので良かったです。


チェリーロード近辺に行ったときにたいてい足を延ばして寄るのが多古鼻。
多古鼻は夏には海水浴場として賑わうのですが、シーズンオフに来ると静かで波の音だけといういい場所なんです。
大芦なんかも好きなんですが、ここもお気に入りのひとつ。

多古鼻の海水浴場

チェリーロードから多古鼻に行く間にある野波でも今回ちょっと立ち止まってみたのですが、いい雰囲気の船小屋があって発見でした。
野波港で見つけた船小屋

 なかなかいい雰囲気じゃないですか??
 そして、下の写真が野波港の全景。左下のところが船揚場で、その奥に今の船小屋があるんですよ。
野波港

  海って本当にいいです。
この度の東北大地震では海の脅威に多くの方がさらされてしまったわけですが……。

それでも、考えたいことがあると、ゆっくりしたいと、リセットしたいと思ったとき、海に行って静かに波の音を聞くと、ほんの少しだけ気持ちが軽くなります。

写真ではあまり伝わらないと思いますが、この日は海がとてもキレイで透き通っていて、まさにエメラルドグリーンという表現がぴったりの海でした。

春という時期は不思議なもので、暖かくて心地いいのに、なぜか心がザワつく季節です。
それでも桜を見れば顔がゆるみ、海に行けば心が軽くなり、山に行けばのびのびとした気持ちになれる。
そういう心地良さと心のザワつきのバランスを楽しめるようになりたい。

2011-04-02

年度末の夕陽

2011.03.31 夕陽
3月31日に自宅ベランダから撮影した夕陽です。
キレイだったな~。

4/1 CDレンタルした~

今井書店学園通り店にCDを借りに行ったんだが、在庫はあるはずだけどものが見当たらない。せっかく田和山店で調べてもらって行ったのに……悔しい!!
借りたかったのは、ノーナ・リーヴスのベスト盤。
なかったから帰る、というのも悔しいので5枚ほど借りて帰りました。

山崎まさよし/COVER ALL HO!
pizzicato five/singles
Norah Jones/The Fall,not too late
森のオルゴール

まさよしのカバーでは「大きな玉ねぎの下で」がとてもいいです。
爆風スランプのオリジナルの良さもあるんですが、曲調、歌詞ともにまさよしに良く合う曲だなと思います。
それに、「トランジスタラジオ」はまさよしも思い出の曲でしょう。

pizzicato fiveはいい。とりあえず、イイ。
なぜ借りたくなったかというと、ノーナ・リーヴスが聞けなかったから。ちょっと違うんでしょうが、僕の中では似たところにいるのかなと思ったりしてます。

あー。なぜなかったのだ……。

「共感の環」を広げる 2

前回の記事はこちら

Pietra Bianca: 「共感の環」を広げる 1



1.おさらい

3月27日に話した内容から、隠岐の島町での活動事例の概要を紹介しました。

  • 風待ち海道倶楽部
  • @歩夢
  • 隠岐×学生プロジェクト

以上の2つの組織と1つのプロジェクトを紹介しました。

ここで、このシリーズの目的をもう一度おさらいしておきます。

まちづくりを進める上での課題と、自分なりの「まちづくり」について明らかにしておきたいと思います。 

これです。



2.風待ち海道倶楽部のまちづくり


それでは、前回ご紹介した事例から「風待ち海道倶楽部」について見ていきましょう。


風待ち海道倶楽部の設立から現在までの流れをフローチャート風に示すとこのような感じに成ります。
こうしてみると、エコツーリズム大学をはじめたことがひとつの転機だったんだなと改めて思います。
エコツーリズム大学の様子

上の写真からも伝わると思いますが、講師はみんな隠岐の人です。
島の外から先生を連れてきても、その瞬間の熱意は高まっても持続しないことを経験的に知っているのです。
だから、自分たちが先生となり生徒となり、持続させようと努力しているんです。

エコツーリズム大学の理念があっての、「日本風景街道」であり、「ジオパーク」であり、「未来遺産」であるということだと思います。

その理念とは、

観光振興はお客様に楽しんでもらうこと
楽しんでもらうためには住民が楽しめてないと伝わらない
住民が楽しむには、隠岐をもっとよく知ること

 ここからスタートしています。



3.評価の高いエコツーリズム大学

風待ち海道倶楽部がエコツーリズムの推進に力を入れ始めて5年が経ちます。
その間、延べ1000名近くの住民の方が参加しています。
島外からもエコツーリズムを研究する研究者や支援してくれている行政関係者などが視察に来たり調査に来たり意見交換に来たりされているようです。

僕が知らないたくさんの方から高い評価をいただいているそうです。それはそうですよね。
高いレベルの講座をあくまでも住民の力にこだわって実施し続けているところは他にはないでしょう。
僕の言葉だけではきっと伝わらないでしょう。だから、もし少しでも興味がわいてきたら、ぜひ隠岐へと足を伸ばしていただきたいと思います。
とにかくアツい人たちが、アツい思いをぶつけてくれると思います^^

とはいえ。課題がないわけではありません。課題といっても、僕から見ての課題でありますが。
次回は風待ち海道倶楽部が抱えている(と、僕が考えている)課題について触れてみたいと思います。

風待ち海道倶楽部 ←こちらは風待ち海道倶楽部のブログです(最近更新がストップしてます)