先日、とある大学の先生から、学生がコンサルタント業に関心を持ってて、受けるだけ受けてみるらしい、という話を聞いた。
その時は、
「ああ、そうですか。あそこの会社は業績も上向きでいいみたいですよ。いい人材欲しがってるみたいですし」
と当たり障りなく切り上げた。
切り上げたんだけど、どうしても気になったので、後日再会した際に本音を伝えておいた。
正直、身も蓋もないことを伝えた形だけど、少なくとも自分が考えるコンサル業の現状は教えておかないと、と思ったので。
まず、現状でコンサルが新卒を採る可能性は低いと考えられるということ。
まちづくり系、公共経営系、交通政策系……いろんなコンサルタント会社があるけれど、いずれも新卒で雇用する余力はないんじゃないか、という理由から。
ただし、まったくないかというとそうとも限らず、一定の学生なら可能性はある、とも伝えた。
それは、学生時代に、個人のネットワーク、言い換えれば人脈を形成している学生なら可能性はある、ということ。
いわゆる「意識の高い学生」に該当するのかもしれません。
そういう学生は、学生のうちにいろいろと動くから目立ちますよね。そうすると、周囲の大人もいろいろと目をかけ、サポートしたり、指導したりと個人的なネットワークが形成されてきます。
そのネットワークが、対象となるコンサルが弱い部分のネットワークだとしたら、採用する可能性はグンと高まるんじゃないかな。
とりあえず、バイトでも何でもいいから、まずはその会社なり似た業種である程度経験積んでみてはどうか、と偉そうにアドバイスなんかしてみました。
ここまで書いて思ったけど、これってたぶん「まちづくり系」を主要な業務と位置づけてるコンサルの場合、だろうな。
ただ、僕個人としてはそういう目立つ学生ではなく、逆に目立たない学生にも目を向けてほしいなと思います。
なぜなら、ふと先日名刺入れを眺めてたら5~6年前に名刺交換をした、当時「意識の高い学生」たちの名刺が出てきて、「そういえばどうしてるのかな?」と感じたわけです。
で、何人かググってみたけど、最近の情報が出てこないんですよね。
当時あれだけ頑張ってて、講演会やセミナーにプレゼンテーターとして活躍してたのに、どうしてしまったのか、という感覚になってしまいました。
この点は、ただ単に「おまえのネットワークから外れただけだろ」というツッコミの余地はたくさんあるんですけどね。
とは言え、目立たないけど自分の考えを持ってる若い子、自分のスキルを何らかの形で活かしたいと考える若い子はいるわけで、その辺を採用する側には見てもらいたいなと思います。
ま、人を採用することの難しさというのは間接的にではありますが、多少は理解しておりますが。。。