表現や言葉は、さすがに古さというのかノスタルジーを感じさせるところが多かったですが、良かったです。
なにより、銀河を川に見たててそこを鉄道で旅するという話に、ワクワクさせてもらいました。
銀河の中の星をサファイアやトパーズと表現したり、三角標と表現したり、光景が目に浮かぶようで、「これが宮沢賢治か」と今さらながらに感動しました。
汽車の中でのジョバンニの居心地の悪さは、ただひとり車中にいた人たちとは違う存在だったからなんですね。
幸い、他の短編もいくつか掲載されているのでそちらも読んでみたいと思います。