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2011-07-02

2010年度 隠岐×学生PJ

海 親子 人物 自然 海岸 [2585933] - 写真素材
(c) ゆくいな写真販売 PIXTA



このエントリーは以前、Facebookのノートに書き留めていたものをベースにしています。



1.地域と大学生をつなぐ

昨年度、隠岐の島で、学生と地域をつなぐ仕組みづくり、というテーマでいろいろとやってみました。
というより、隠岐の方々にやっていただいて、そのサポートを微々たるものだけどしてみた、というのが正確な表現か。

その報告書を僕の方で取りまとめのたたき台を作成したのですが、効果は大きいなと改めて実感します。


2.隠岐の状況

隠岐には大学がないから、島の子どもたちにとって大学生って身近じゃないんですよね。
もちろん、兄弟姉妹にいれば多少は「大学生とは」といったことが分かるのかもしれないけど、家族に見せる姿と大学生としての姿は違うだろうと思うので、やはり大学生に対するイメージって十分ではないと思います。

だから大学生が地域の中にいて、何かしらやってるんだという姿を見せることは、地域の高齢者にも効果が期待されますね。
ただ、より効果を期待したいのは、やはり次の社会を担う子どもたちにとっていい影響をもたらすということですよね。
それに、世の中に冷めるのは簡単だけど、アツい学生がいるんだということがわかれば、身近なロールモデルとして認識してくれるんじゃないか。そんなことも期待していました。


3.大学生の経験値

もう一つの側面として、学生が現地調査からやりたいことの企画、実践まで一貫して取り組むというのは良かったと思いますね。
学生の負担はけっこう大きかったと思うから参加してくれた学生には頭が下がる思いです。彼らのおかげでいい刺激を隠岐も、僕ももらえたと思っています。
そして何より、アンケートに回答してくれた学生の多くが、隠岐を好きになってくれた、ということがうれしいし、企画して良かったと思えます。

リップサービスもあるのかもしれないけど、嬉しい。

それに、本来の目的である学生のやる気が引き出せたと思うし、考える力、調整する力、地域にはいろんな人がいるという現実を知ってもらえたと思う。


4.子どもにとってのロールモデルの必要性

これと似た効果がスサノオマジックだと思いますね。
プロのバスケットボール選手が松江に住み、僕達のすぐそばでエキサイティングなプレーを見せてくれる。
それが島根県内の小中高バスケット部員にどれだけ大きな影響を与えているか、計り知れません。
僕もバスケをしていて、中学生時代に松江工業のゲームを見たけど、高校生のプレーでも感動したのだから、プロのプレーが与える影響はそれはもう推して知るべしといったところか。

伸び盛りの子どもにとって、学業はもちろん大事ですが、自分が尊敬できる、お手本にしたくなる先輩、年長者を見つけられることが大事だと思います。
「この人みたいになりたい」「こんな大人はカッコイイ」

5.おわりに 

今後も続けていければいいのですが、今年度はどうかな……。

最後に、プロジェクト名は当初、「時をかける少女」通称「ときかけ」にかけて「隠岐×学生PJ」(おきをかけるがくせいプロジェクト)としたんだけど、恥ずかしくて「おきかけ」とは言えなかった(笑)