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2011-05-30

リスクマネジメントとは

原発事故について考えるとき、どうしても考えざるを得ないのが、福島近隣の第一次産業について。

何が「風評被害」かは別として、今後そうとうに厳しい状況が待っていると思う。
おそらく「福島県産」という表示への反応があり、県レベルの産地表示からもう少し小さい単位での産地表示へと変更していくんだろうけれど、それでは消費は戻らないでしょう。

それは自分も含め消費者の認識レベルが低いのかもしれない。そういう考えはあるかもしれない。
じゃあ、科学的に大丈夫だと言われて、自信持って食べられる人ってどれくらいいるんだろう。
人の心、特に不安感は科学的に大丈夫だから、と言われてもそうすんなりと納得できるものではないでしょう。
もちろん、科学的なデータの開示、公表は当然必須事項なんですが。
福島県産の野菜と、島根県産の野菜とが並んで販売されている。
どちらを選択しますか?


科学的に大丈夫だというデータが開示されたとしても、いかんせん、これまでの東電、政府の情報開示はマズくて、開示していたとしても信用されないのが現状でしょう。


だから、「風評被害」ってなんだろう?と思うわけです。
本当に大丈夫かどうかもわからないものを、ただ消費が落ち込んではいけないから、という理由で「大丈夫」と喧伝して、消費させようという行為は何なのか。

どこかで言ってたけど、 危ないかもしれないものを「危なくない」と政府が喧伝することこそ「風評被害」ではないのか、と。
僕もそう思う。

特に、今回のように後出し後出しで、情報が出てきて、しかもそれがほとんど悪化の方向での情報であれば、個人が考えられる最悪の事態を想定して行動しなければ。